図書喫茶 文猫軒 - ふみねこけん - は本と珈琲の喫茶店です。
宮沢賢治著「注文の多い料理店」の山猫軒ををモチーフにしたブックカフェです。原作のようにお客様自身が料理の具材、ということはございませんが、あなたの「言葉」をお代としていただきます。
目安の文字数を超えても、おかわりや追加のメニューを勧めたり、こんな話を聞かせてほしい、あのお話の続きを聞きたいなどとお声掛けすることもあります。その点では「注文が多い」お店であることはご了承ください。
さて、お話が長くなりましたね
ご注文はお決まりですか?
お客様は珈琲一杯に、どんな言葉を綴ってくださるのでしょう
− PicUp Books −
今回の特集は文猫軒のモデルとなった「注文の多い料理店」です。
注文の多い料理店
宮沢賢治
二人の若い紳士が鉄砲をかついで山を訪れておりましたが、ただならぬ雰囲気に獲物の一匹も見当たりません。「宿に山鳥が出ていたね買って帰れば同じこと」「兎もあったね。」などと言い合っていたときのこと、ふたりはある料理店を見つけます。そのお店の看板にはこう書かれていました。
西洋料理店 山猫軒
どなたもどうかお入り下さい。
決してご遠慮はいりません
ことに太った方や若いお方は大歓迎です。
はらぺこだった二人は歓迎されているのだと喜んで、料理店の扉をくぐりました。
もちろん、彼らはとても歓迎されました。若くて脂がのった「兎」や「山鳥」として、ね
【注文の多い料理店】
※初出:2016.03.05~11
まるちゃん企画第7段『喫茶展』
文猫軒のモチーフとしても使わせていただいている山猫軒が登場します。
3月の喫茶展では文字のみの豆本でしたが、今回は挿絵がつきました。また、豆本だけでなく、B6サイズの本(¥500)もご用意があります。ぜひ、お手に取ってご覧下さい
− Books −
【文猫軒創作メニュー】
文猫軒とは、本と珈琲の喫茶店です。
当店ではあなたの「言葉」がお代となります。
ご注文がお決まりでしたら、あなたのお話し-言葉-をお聞かせください。
■ 本日の珈琲 …… 400字から
■ インクフロート…… 800字から
■ さえずりビスケット…… 140字から
■ 文庫サンド …… 800字から
【How to drip】
珈琲の淹れ方ペーパードリップ編
一般的なペーパードリップの方法をご紹介しています。
淹れ始めの「30秒」の蒸らしで、味が随分変わります。香り立つ蒸らしの時間や、ポトリポトリと落ちる雫を眺めるだけでもリラックス効果は大きいです。
インスタントもいいけれど、挽きたての珈琲豆の香りはまた格別です。
※初出:2015.11.21~27
Art Baboo 146 2周年記念特別展覧会
『146 BEST OF ONE MAN SHOW』
当店おすすめの本の一冊。
挿絵なんかつけなくたって、月の光や蝋燭の灯りの揺らめき、暗い海の冷たさ人間の非情さが美しい文体で鮮明に描き出されています。
− Staff −
ふみさん
文庫さん。「文庫」と書いて「ふみくら」と読みます。文猫軒の店員さんで「ふみさん」の愛称で親しまれています。珈琲を淹れるのも、お話を聞くのも、お店の仕事のほとんどが彼女の役割。
ねこさん
文猫軒の看板猫。長い間毛皮を他のヒトに貸しっぱなしにしていたので、どれが本当の名前かわからなくなってしまっているけれど、あまり気にしていない様子。お散歩がてらのお客様の勧誘が仕事。